第1回運営指導委員会ならびに公開授業を行いました – 福井県立鯖江高等学校  

お知らせ詳細

2021.11.09

第1回運営指導委員会ならびに公開授業を行いました

~2年探究科 課題研究 中間発表会

令和3年度 第12号

 令和3年11月2日(火),地域との協働による高等学校教育改革推進事業第1回運営指導委員会ならびに公開授業を行いました。 今回の公開授業では,2年探究科の授業を参観していただきました。

 理系・文系に分かれ,各個人または2~3人のグループが,それぞれのテーマについての問いを設定し,仮説(予想)を立て,実験や調査によって結論を導きだすという課題研究の中間発表会を行いました。スライドにまとめた内容をスクリーンに映し出し,もち時間5分での発表会でした。生徒たちはやや緊張した面持ちながら,大勢の前で発表をするということに慣れてきた様子でした。

課題研究のみちしるべ

 発表毎に仁愛大学の西出先生・織田先生・高野先生に,良かった点や改善すると良い点などをポイントを押さえて助言していただき,これからの課題研究に明確な道しるべをいただきました。

 「効率の良い換気の方法とは?」という問いを立てた生徒は,コロナが流行している中で換気の重要性に着目しました。一時間に一回,教室の換気を行って二酸化炭素濃度を測定し,データを基に換気は重要であるという結論を出しました。また室内に滞留する二酸化炭素の危険性を調べ,今後効率の良い換気方法を実験していきたいということでした。

 西出先生より,将来自分が行きたい方向からテーマを選ぶのはモチベーションも上がりとても良いこと,データを基に数値化する再現性はとても重要で,結果に客観性がもてて大変に説得力がある,との言葉をいただきました。また,問いに対して導き出した結果が問いの答えになってない場合には迷わず問いを変えればよい,との逆転の発想には生き方が楽になるような精神論も含まれていたように思います。

 探究活動では,コミュニケーション能力やいろいろな力が知らない間についている,これからの活動を楽しみにしているとのエールをいただきました。

問題点をえぐりだす

 公開授業を運営指導委員会の方々にさまざまな観点・角度から参観していただき,運営指導委員会ではそれぞれの立場から以下のような指導・助言をいただきました。

●この探究活動を,学習として単にやったというだけではなく,是非公表をしてもらいたい。そうすることによって企業から評価をいただき,課題に取り組んだ責任を果たすことになる。

●課題を見つけるテクニックは上手くなったが,自分と周りとの関わりが見えづらかった。自分と地域社会との関係性を考えられると,自分たちで課題解決に挑み社会をつくろうとする。

●質問者は手を挙げて自主的に質問をするべき。的確な質問をして,相手をやりこめるのではなく,問題点をえぐりだすことが重要。

今後またこれらのご意見を取り入れながら,地域協働事業が充実したものとなるよう取り組んでまいります。

           
               
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