地域との協働授業「みんなの未来にエシカル消費」 – 福井県立鯖江高等学校  

お知らせ詳細

2021.11.26

地域との協働授業「みんなの未来にエシカル消費」

~2年探究科英語~

令和3年度 第14号

 令和3年11月10日(水),2年探究科英語の授業に,鯖江市役所総務部の山田眞美子氏,森川瑞代氏をお招きし,地域との協働授業を行いました。生徒は英語教科書の “What Is the True Meaning of Mottainai?” という単元で学んだことに対する考えを深めると同時に,世界規模の問題と身近な問題のつながりについて考え,教科書の内容が現在実社会でどのような広がりをみせているかについて学びました。

キーワードは【エシカル消費】

 “使い捨ての箸の使用を全てやめるべき”“エコバッグを使おう”など,環境に優しいとされている事柄は,果たして全て正しいでしょうか。環境問題を一時的な流行としてでなく科学的にとらえ,消費者としてどのように考えて行動すべきかを,これまでの英語の授業で学んできました。今回の講義では,人や社会,環境,地域に配慮した物やサービスを選んで消費する【エシカル消費】をキーワードに,教科書の内容の復習と,実例を交えながら鯖江市の取り組みについて学びました。

What Is the True Meaning of Mottainai?

 「もったいない」を意識することは今やトレンドとなっていますが,その本当の意味を理解しているでしょうか?という問いから講義は始まりました。

 今まで割り箸を使うことは森林破壊につながるといった認識がありましたが,樹木を間伐することにより立派な丸太を育てたり,森林の整備や林業の活性化,また地滑りを防ぐなどの効果もあります。実際鯖江市は,建築などに使えない端材や間伐材を活用し割り箸を作る事業に取り組んでいて,実物も見せていただきました。

  また“エコバッグを使う”ことは当たり前のように推奨されてますが,実際はエコバッグを生産するためにより多くの石油を必要とする場合があるということでした。現在は石油資源の節約とCO2削減が実現できるバイオマス素材配合率が25%以上の買物袋もあり,実物を用いて紹介していただきました。

 こうした観点から,我々消費者がとるべき行動の一つとして,環境問題などに配慮した商品につけられる様々なエシカルマークを知り,そのマークのついた商品を購入することを学びました。マークを一つ一つ紹介いただき,たくさんの身近な商品を手に取ってマークを確認したり,エシカルマークのチャレンジマップ作成のグループワークを行ったりしながら,生徒たちは、更に環境問題やエシカル消費への意識を高め、自分達の行動について考えを深めました。

生徒の感想より

●実物を用いての解説が,イメージがつかみやすく理解しやすかった。これからはマークの付いた商品を探して買うようにしたい。

●今まで想像もできなかった観点から,環境について考えることができた。自分たちができることをコツコツ行い,未来の自分たちが生きやすい世界を,自分たちでつくっていきたい。

           
               
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