お知らせ詳細
- 2024.03.13
探究って何! 探究を楽しむ「問いの立て方」
~1年普通科 総合的な探究の時間~
仁愛大学教授による特別授業
地域協働ニュース第16号
1年普通科の総合的な探究の時間では,2年次から本格的に始まる探究活動に向けた準備として,3学期に外部講師をお招きして,特別授業を実施しています。今回はその第2弾として,3月11日(月)に本校と連携協定を結んでいる仁愛大学から西出和彦教授にお越しいただいて,探究を楽しむための「問いの立て方」をテーマに特別授業を行っていただきました。この特別授業で探究活動の目的や活動方法を教えていただいた生徒たちは,具体的な活動イメージや目標をもって,これから本格的な探究活動を進めていくことになります。
探究って何? なんで探究なの?
探究活動を進めていく前に,探究活動をする目的などを説明されました。これからますます変動し複雑になる社会情勢に対応していくために,答えのない課題に対して自分で様々な手段を使って解決していく能力が必要になります。「調べ学習」は答えがあり,調べればわかることですが,「探究」は答えがないから,疑問を解決するために調査や研究を通して結果を導き出し,それをもとに自分自身で結論を出すという活動になります。この講義のスライドは印刷物として配布されていたので,生徒たちは西出先生の説明をメモを取りながら真剣に聞いて,探究活動に対して理解を深めていました。
どんな問いが浮かぶ?
次に,探究活動を始めるときに最も重要な「問い」について説明をされました。この「問い」の立て方が不十分だと,見通しが立たなかったり,答えが出せなかったりして,活動そのものがつらいものになってしまいます。大きなテーマではなく,自分の身近なものをテーマにして問いを立てると,自分自身で解決していくことができ,探究活動が楽しくできると教えてくれました。そして,結果に合わせて問いは変わっていけばよいもので,探究活動は結果に合わせて新たな問いを立てて進んでいくものだと説明されました。
そこで,生徒たちに「どんな問いが浮かびますか?」と投げかけ,隣同士でペアワークをさせました。なかなか具体的なテーマを浮かべることは難しいようで,多くの生徒たちは頭をかしげていました。西出先生はある生徒たちの中に入り,その話の中から自分ごととして捉えることができる問いを立てるアドバイスをされていました。
探究でいろんな力が身に付く!
これから本格的な探究活動を行う生徒たちへ,参考になるサイトの紹介をされ,先行研究や探究コンテストの事例などを実際にそのサイトを開いて説明されました。
そして最後に,「1年間探究活動をやってきて,ゴールにたどり着かなくても大丈夫。頑張って活動してきた過程が大切で,そこで考える力,問う力,聴く力,話す力など様々な力が身に付きます。だから探究活動をできるだけ楽しみましょう」とまとめられました。
探究活動について堅苦しく考えていた生徒も多かったと思いますが,「問いはどんどん変えていけばいい」とか「探究活動を楽しむ」ということを教えていただき,これから安心して探究活動を行っていけるのではないかと思います。