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- 2026.08.04
地域産業のリアルに迫る
鯖江高で教員研修会 探究学習への実践的ヒント得る
福井県立鯖江高等学校は7月1日、同校で教員研修会を開催した。講師には、製品へのメッキ塗装といった表面処理加工を中心に事業を展開する株式会社ワカヤマの代表取締役、若山健太郎氏を迎え、「教員のための+3K流 探究学習」をテーマに、現場視点から見た企業環境の改善や人材育成、探究学習のあり方について講演が行われた 。参加した教員らは、地域に根ざした探究学習の指導に生かそうと熱心に耳を傾けた。

研修会は、生徒の主体的な学びを支える「総合的な探究の時間」の充実を目的に探究研究部によって企画されたものである。講師の若山氏は、従来の製造業にありがちな「きつい・汚い・危険」という「3K」のイメージを刷新し、「きれい・かんたん・きもちいい」のポジティブな環境を掲げて職場環境の改善と企業価値向上に取り組んできた同社の実践を紹介した。

また、「できなかったことができるようになることが成長」と同社における定義を語り、従業員が自分で考えて挑戦できるような「心理的安全性」の重要性を強調した。
さらに、学校における探究学習の進め方について言及し、一般的な「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめて表現」という一連の流れを、自身の視点から「きづく(何でもいいから身の回りの違和感や不思議に気づくこと)」「ききとる(自分の意見だけでなく、反対意見や歴史など多角的に話を聞くこと)」「きめてやる(多くの選択肢から「決める」責任を持ち、実際にアウトプットすること)」と言い換えた独自の分かりやすい進め方を提案した。
探究学習の必要性については「AIとの差別化(AIが苦手な「正解のない問い」に対し、自ら考え、決断する力が必要)」「社長の仕事との共通点(社長の仕事【方針を決め、人を育て、責任を取る】はまさに「探究」の極み)」と経営者の立場から語り、教員視点ではなかなか気づきにくい考え方を得られた。
まとめとして、難しい言葉を使わずに自分自身の言葉に落とし込んで生徒に教え、伝えることの大切さと地域社会を巻き込んで生徒を「地域の宝」としてともに育てていくことを訴えかけ、参加した教員からは深い共感の声が上がった。
今回の研修会を通じ、教員らは地域社会のリアルな経営現場の知見を学ぶとともに、探究学習をより分かりやすく生徒へ伝えるための手応えを得た様子であった。木下探究研究部長は「今回得られた現場の知見を今後の授業に反映し、生徒の主体的な学びへとつなげていきたい。」と語った。

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