世界を模した「2030SDGs」カードゲーム体験 – 福井県立鯖江高等学校  

お知らせ詳細

2021.12.23

世界を模した「2030SDGs」カードゲーム体験

探究科1年総合的な探究の時間

令和3年度 第18号

 令和3年12月17日(金),総合的な探究の時間に,探究科1年生がカードゲーム「2030 SDGs」の体験を通して,世界中で行われている持続可能な世界の実現の取り組みとその影響について考える学習をしました。今年度も「エコネットさばえ」の楳原秀典さんをファシリテーターとしてお迎えし,地域協働事業の一環として,地域にいながらでも可能な具体的な行動について学び,自分自身の行動について考える機会をもちました。

やりがい! 情熱! お金! 時間!

 生徒38名が13チームに分かれ,与えられたお金と時間を使ってプロジェクト活動を行います。プロジェクトを達成すると別のプロジェクトカードを得て,世界の状況メーターに変化が加えられ,最終的にそれぞれのチームの目標と世界のSDGs達成を目指します。

 「大いなる富」が目標のチームは,ゲーム終了時にお金を1,200G以上持っていたら目標達成,「貧困撲滅の聖者」が目標のチームは,青の意思(やりがいや情熱)を10枚以上持っていたら目標達成となります。

 クラス全員で創りだす世界の経済・環境・社会の状況を表す3色のマグネットがそれぞれ10個以上で,皆で創りあげた世界のSDGs達成となります。

一人のアクション,世界が変わる

 ゲームのスタートは2016年,前半9分の終了時点で2023年の世界ができあがります。前半は,まずは各チームが自分の目標に向かってプロジェクトを実行していました。順調に目標に向かうチーム,なかなかゴールが見えないチーム,その中で世界の状況の変化にハッとした表情を見せて相談を始めるチーム,それぞれのチームが村や地域や国となって世界を変えていきました。

 前半を終了し, 2023年の世界は経済24・環境1・社会1,目標を達成したチームは4チームでした。経済活動は絶好調の反面,環境はゲリラ豪雨や大型台風の多発など危機的状況,社会は分断し絶望的な状況です。前半を踏まえての後半13分では,他のチームと討論したりカード交換の交渉をしたり,またプロジェクトの共同実施を呼びかけるチームもあり,一人ひとりが活発に行動をおこし,世界全体がとても盛り上がりました。

 結果後半を終えて2030年の世界の状況は,経済19・環境11・社会12でSDGs達成!目標を達成したチームは12チームでした! 楳原さんとゲームを振り返り,前半と後半で変わったこと,もっとどうしたら良かったか?意見を出し合いました。各々のチームができること(もっているもの)をオープンにしたら,全チームが目標達成できたし,より連携した大きなプロジェクトが達成できた,との意見に,現実社会と通じるものを実感している様子でした。

生徒の感想

◦人と人・国と国が対話し協力することで,個人の目標達成やSDGs達成ができると思った。

◦皆が幸せであることが自分の幸せになると気付いた。

◦経済・環境・社会,バランスを保ちながらの向上は難しかった。

◦お金の目標に固執していたら時間がなくなった。バランスが大事だと思った。

◦1チームだけ目標達成ができなかったけれど,他の全チームが協力すれば,その1チームを助けることができた,社会でも同じことが言えると思う。

◦全世界が協力することがSDGs達成の近道だと感じた。

           
               
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