鯖江市のSDGsを知ろう! – 福井県立鯖江高等学校  

お知らせ詳細

2022.05.11

鯖江市のSDGsを知ろう!

さばえSDGs推進センター職員よる特別講義
~2年普通科 総合的な探究の時間~
地域協働ニュース第3号

 5月6日(金),これからの探究活動に向けて普通科2年生を対象に,さばえSDGs推進センターの職員による特別講義を実施しました。今回は所長の関本光浩氏と,地域おこし協力隊の川口サマンサ氏にお越しいただき,SDGsと鯖江市の取組みについて,SDGsの活動に直接取り組んでいる立場から,分かりやすく指導していただきました。

SDGsってどんなこと?

まず関本所長より,SDGsの目的や現状について説明をしていただきました。SDGsはすべての国,すべての企業,すべての人が取組むべきもので,17の目標に向けて経済,社会,環境の3つをバランスよく発展させましょうというものです。日本には貧困や飢餓などは関係ないと思われがちですが,食料の多くを輸入に頼っているため,気候変動やコロナ,戦争などで農作物が減少したり,安定しないなどの影響を受け,決して他人ごとではありません。また環境問題については,日本では大量の二酸化炭素を発生し,今すぐに取り組まなければならない課題になっています。これらの問題を解決していくために大切なことは,私たち一人一人がそれらの課題を身近に感じて,それぞれが行動に移すことです。これからの探究活動では個人で取り組むことができること,自分たちにできることを調べていって,自ら行動してほしいと説明していただきました。

 続いて鯖江市のSDGsの取組みを説明していただきました。鯖江市は眼鏡産業が盛んで,中小企業が多く,昔から女性が社会参画をしていました。鯖江市は市民主役のまちですが,さまざまな要因によりまちづくりに参画するのは男性が多く,女性にとっても参加しやすい環境を作るべく,ジェンダー平等を中心に様々な取組みを行っていると教えていただきました。

ジェンダー平等こそが輝く未来への鍵

 次に,川口サマンサ氏より,ジェンダー平等について詳しく説明していただきました。ジェンダー平等はすべての目標に関係しており,ジェンダー平等が浸透すればするほど,皆にとって働きやすい・生きやすい社会が実現します。女性の社会進出によって様々な目線で問題をとらえることができ,様々な活動ができるようになります。鯖江市は,SDGs未来都市計画で「ジェンダー平等こそが輝く未来への鍵」と掲げています。鯖江のメガネのロゴマークはそれを象徴し,世界を見て,地元で活動する,その中心になるのはジェンダー平等のオレンジ色であると教えてくれました。

 最後に,私たちがSDGsについてできることを,次のように説明していただきました。

「意識をする」
  意識することで,今まで見えてこなかった課題が見えてくる。現状を知ることができる。

「理解しようとする」
  現状を受け止め,それを理解しようとする。理解できないかもしれないけど,認める。

「行動に移す」
  現状を理解したうえで,それに合わせて実際に行動をする。

「新しい日常になる」
  行動を続けることで,それが日常となり,当たり前の行動となる。

 しかし,これで終わりではなく,SDGsがすべて達成したというわけではありません。さらに意識を高めて,ずっと繰り返して意識をして,自分から「これは違う」と疑問に思ったことがあれば,自分から変えていく。「意識を持つ」ことが大切ですと教えていただきました。

           
               
Copyright (C) Sabae High School All Rights Reserved.