「食の未来を考える!」昆虫食研究チーム – 福井県立鯖江高等学校  

お知らせ詳細

2022.10.05

「食の未来を考える!」昆虫食研究チーム

さばえ市民主役EXPO2022「多国籍カフェ」出店  ~探究科2年生~
地域協働ニュース第10号

 10月1日(土),2日(日)の両日,鯖江市が主催するイベント「さばえ市民主役EXPO2022」の多国籍カフェに,昆虫食の研究に取り組んでいる2年探究科の研究チームが出店しました。この研究チームは,鯖江市内の「こっしぇるん。カフェ」のご協力によりメニューを協働で開発しており,今回のイベントでは食用コオロギを使ったコロッケと佃煮の試食提供をしました。

なぜ昆虫食?

 この昆虫食研究チームは,1年生の2学期ごろから昆虫食に興味を持ち,研究を進めてきました。世界的な食糧問題に対応していく手段の一つとして,昆虫食は栄養価や飼育コスト,環境負荷など,様々な面で大きな可能性を秘めており,多くの人たちに広めていきたいと考えています。はじめは栄養素などの数値を測定し,他の食品と比較して昆虫食の有効性を研究していましたが,鯖江市の職員への研究経過のプレゼンテーションを行ったところ,職員の方から「昆虫食を自分たちで作ってみるのもいいのでは?」と言われ,この方が堅苦しくなく,いろんな方向に広げられると考え,メニュー開発に取り組み始めました。メニュー開発のために誰かにご協力いただきたいと鯖江商工会議所に相談したところ「こっしぇるん。カフェ」の方を紹介していただき,共同でこれまでに様々なメニューを開発してきました。

昆虫食を広めるには?

 いいことばかりの昆虫食なのに,なぜ普及しないのか。やはりそれは昆虫を食べる文化がないことで,昆虫食に注目することがなく,昆虫を食べることに嫌悪感を持ってしまうことが原因だと考えています。そのためには,まず昆虫食というものを知ってもらい,そしておいしいものであると感じてもらうことが重要だと感じ,これまでおいしい昆虫食や,違和感の少ないメニュー開発に取り組んできました。それを今回の多国籍カフェに来られた多くの方々に試食していただいて,その良さを知ってもらう機会ができ,アンケートを取って様々なご意見を集めることができました。

興味津々,意外といけるね!

 本番当日,昆虫食に興味津々のお客さんが集まり,恐る恐るコオロギコロッケと佃煮を試食していました。試食された方からは「意外といけるね」や「普通においしい」などの好意的な意見が多かったようで,周りの仲間の方々にも試食をすすめる方もおられました。しかし中には「無理,無理,無理」という方もおられて,正直な反応を見ることができました。
今回のイベントには,当日の朝の新聞記事を見て来店された方もみえて,注目度は非常に高かったようで,多くの方々に来店していただき,今回の「昆虫食を広める」という目的は,大いに達成できたように感じられました。
 今後は,今回の試食された方々の反応やご意見,アンケートのデータをもとにして,さらなる昆虫食の研究に取り組んで,昆虫食が一般に広まっていくことが期待されます。
今回のイベントでご協力いただいた方々に,心より感謝申し上げます。


           
               
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