「鯖江市のSDGsに関わる取組みについて」特別講義 – 福井県立鯖江高等学校  

お知らせ詳細

2024.06.18

「鯖江市のSDGsに関わる取組みについて」特別講義

地域協働ニュース第5号

 6月14日(金)に探究科1年生を対象に,今後の探究活動に向けて,特別講義を実施しました。講師として, さばえSDGs推進センターより, 特別アドバイザーの関本光浩様をお招きして,「SDGsとは何か,鯖江市のSDGsに関わる取組みについて」というテーマでご指導をしていただきました。
まず最初に,SDGsは元々開発途上国のみの目標(MDGs)から,全世界の解決目標である現在のSDGsへと変化してきたことを学びました。そしてSDGsの17のゴールは,5つの「P」(People, Prosperity, Planet, Peace, Partnership)という枠組みでとらえることができますが,それらすべてがつながっており,全ての国や,すべての人が行動を起こすことで解決につながっていくということを伝えられました。

SDGsって「自分ごと」

 さらに,生徒たちにとってはあまり身近ではない「貧困」問題も,食糧自給率の低い日本では,戦争や環境問題の影響で食糧が買えなくなり,誰もが貧困に陥る可能性があることや,温暖化の現状,身近なフードロスの問題などについて教えていただきました。その解決に向けた身近な取組みとして,消費者として,フェアトレードマークのある商品を購入したり地産地消を心掛けたりし,日常的にエシカル消費を行うことにより,一人ひとりがSDGsの解決に貢献できることを教えていただきました。そして,SDGsの解決のためには,課題を「自分ごと」として捉え,行動を起こしていくことが大切だということを学びました。

鯖江市のSDGsはジェンダーの課題解決から

 次に鯖江市のSDGsの取組みについて伺いました。鯖江市は昔からメガネや繊維,漆器などの産業が盛んで,女性が活躍してきたまちであり,現在でもJK課をつくるなど,女性が活躍できるまちとなっており,鯖江市はSDGsの目標5「ジェンダー平等」を主軸として,それにかかわる様々なSDGsの活動を行っています。「ジェンダー平等」は世界中での課題ですが,日本は現在,ジェンダーギャップ指数が世界118位とG7の中でも最下位です。ジェンダー平等が進めば,様々な意見が反映され,ジェンダー平等が実現していくと,ほかの目標にもいい影響を与えていくということを伺い, 生徒達もそれぞれのゴールのつながりに対する理解を深めていました。そして、現在鯖江市でSDGsに貢献する鯖江の商品や製品を多数紹介していただき,そのアイディアの多彩さに驚かされました。

身近な課題について考えよう!

 最後に,身近な課題について考えようということで,グループに分かれて,自分たちのまわりのSDGsに関わる課題をできるだけたくさんあげた上で,発表活動を行い,積極的に意見交換を行いました。

生徒の感想

・様々な具体例を聞くことで,SDGsの課題の解決は「自分ごと」なのだと強く感じ,できることから始めたいと思いました。

・普段SDGsのことをよく目にするけれど、日本はまだまだ解決できていないのだとわかりました。

・鯖江市が世界からも評価されるような活動をしていてすごいと思いました。

・グループワークでは、他の人から自分の思いつかない考えもたくさん出て、色々なことがSDGsに関わっているのだと実感しました。



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