教員が学ぶ,指導力向上と鯖江の未来! – 福井県立鯖江高等学校  

お知らせ詳細

2024.07.05

教員が学ぶ,指導力向上と鯖江の未来!

~教員研修会~
地域協働ニュース第6号

 教員の指導力向上と,地元の鯖江市を拠点として活躍されている方の取り組みを知ることで,今後の探究活動の支援を含めた様々な教育活動で役立てることができるよう,7月2日(火)に教員研修会を実施しました。前半では,教員同士で4~5人のグループを作り,指導力向上に向けたワークショップを,後半では,株式会社キッソオ代表取締役社長の吉川精一氏をお招きし,自社での取組みや地域全体を盛り上げるための取り組みについて詳しく教えていただきました。

指導力を向上させるには?

 まず前半のワークショップでは,1年生の生徒たちが最初の総合的な探究の時間に行うブレインストーミングとKJ法を教員たちが実際に行って,教員の指導力を向上させるためにはどのようにすればよいかを考えていきました。まずはブレインストーミングで「指導力を向上させること」で思いついたものを思いつくままに付箋に書いてホワイトボードに貼り出し,KJ法によって貼られた付箋をまとまりや繋がりを考えて整理し,それぞれのグループでの意見をまとめました。教科や部署,世代の枠を越えて様々な意見を出し合ってディスカッションをしたことで,新しい考え方ができたり情報を共有したりすることできました。

会社の未来,地域の未来を見据えて!

 後半では,株式会社キッソオ代表取締役社長の吉川精一氏より「新たな市場に挑戦」というテーマで講演をしていただきました。まずは事業内容の紹介をした後,新たな事業を展開していくためのこれまでの取り組みや今後の展望について詳しく教えていただきました。新たな事業を展開するために,福井県眼鏡工業組合の青年部で「自分たちで新しいものを作って,自分たちで売る」ための勉強会をスタートさせ,自分たちの持っている技術やノウハウをいかして新しいものを作ろうと活動をしてきました。どのような商品を作るか,どのように販売するかなど様々な課題に直面してきましたが,試行錯誤を重ねることで,ヒット商品を生み出すことができました。
 そして会社の発展だけではなく,地域の未来も見据えた活動にも参加し,河和田地区をオープンファクトリーで地域全体を盛り上げて鯖江に興味をもってもらう取り組みをしています。現在では活動範囲を越前鯖江エリア全体に広げ,年1回だけのイベントではなく,「越前鯖江エリアを日本一の産業観光地域にする」というビジョンのもと,通年で観光ができるよう,いろいろな事業を展開しています。

鯖江という地域の強みは?

 最後に教員が「鯖江という地域の強みは」という質問をしたところ,吉川氏は「ものづくりが一番の強み」だと答えられました。メガネの生産拠点は鯖江とイタリア,中国,韓国の4カ所あり,「ブランド物が欲しい人はイタリアへ,安価なものは中国や韓国へ,いいものが欲しい人はみんな鯖江に来る」と説明し,これが鯖江の強みだと強調され,あらためて私たちは鯖江がメガネのまちであることを実感することができました。

 今回の研修の成果を今後の教育活動で活かせるよう,更に教員間で連携を強化して,意見交換や情報共有をしながら取り組んでいきたいと思います。


これまでの地域協働ニュースは,次のURLでご覧いただけます。
https://www.sabae-h.ed.jp/chiiki_news/


           
               
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