「オールSABAE」始動 ~総合的な探究の時間~ – 福井県立鯖江高等学校  

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2020.06.12

「オールSABAE」始動 ~総合的な探究の時間~

SDGsをカードゲームで知る(2年生)

6月10日、2年生の総合的な探究活動のテーマは「SDGs」。2015年9月の国連サミットで採択され、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。日本でも「アクションプラン」が策定され、2018年には鯖江市が31未来都市の一つとして取組みを進めています。
最初「SDGsを知っていますか?」と聞かれて、勢いよく答える生徒はいませんでした。その後、SDGsの意義や活動の動画を見て概要をつかんで、実際にグループで課題解決へのアイディアを出し合ってみる活動に入りました。

グループで考えた課題解決アクションを 全体に紹介する生徒

グループで考えた課題解決アクションを全体に紹介する生徒

トレードオフカードとリソースカードの二種類のカードにより構成された金沢工業大学が開発したカードでゲームをしました。トレードオフカードはSDGsの17個の各ゴールにおけるトレードオフの問題が描かれており、リソースカードには問題解決のために活用可能なAIやロボットなどの技術や製品、サービス等のリソースが描かれています。
まず、グループでトレードオフカードを1枚引きます。トレードオフとは、何かを得ることで別の何かが失われる状況のことで、SDGsにおいては、特定の社会課題を解決することで新たな社会課題が生まれてしまう状況を指します。あるグループは、“3 すべての人に健康と福祉を”を実現しようとして「友達に煙草をやめさせようとしたら、友達に嫌われてしまいそうになった」カードを引きました。

次に「リソースカード」を一人1枚引き、そのカードにある技術やサービスを課題解決にどう生かせるか知恵を絞ります。グループで意見を統合して、課題解決のアイディアを発表しました。解決したい問題に、どう自分のカードにあるサービスと結びつけるか一生懸命考える姿や、互いのカードを見せ合って、ほかの使い方はないかと相談し合う姿などが見られました。発表では、意外な発想のアイディアもあり、SDGsで大切なのは、問題に対してどうアクションを起こしていくかであり、解決の糸口は一つではないことを体感できたようでした。

【生徒の感想から】

・SDGsという言葉は聞いたことがあったが、内容を知ることができた。日本は4しか達成していないと聞いて驚いた。いろいろな視点から解決方法を見つけるのはおもしろいと思った。
・自分一人では思い浮かばないことも、みんなで協力したらおもしろい案もたくさん出てきた。
・みんなが引いたリソースカードを「私ならこうするかな」などと考えることができた。

               
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