1学年探究科 大学教授による特別講義 – 福井県立鯖江高等学校  

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2020.11.30

1学年探究科 大学教授による特別講義

課題研究における良い「問い」とは? について学ぶ

11月20日(金)、探究科1年生を対象に、大学教授による特別講義を実施しました。仁愛大学の西出和彦教授に講師としてお越しいただき、2年次から取り組む課題研究を見据え、「課題研究における良い『問い』とは?」というテーマで講義をしていただきました。

そもそも研究とは?

はじめに、研究とは、「まだ誰も解いたことのない問いを立て、証拠を集め、論理を組み立てて、答えを示し、相手を説得させるプロセス」であるということを学びました。そして、誰も解いたことのない問いに挑戦するからこそ、「課題研究」は「調べ学習」とは異なるということでした。

良い「問い」とは?

4人グループに分かれ、「今、自分が知りたいこと」をできるだけたくさん疑問文で書き出し、それらが良い問いなのかを見極める活動を行いました。①「調べたら分かる問い」②「1年間で答えを出せない問い」③「1万円以内の資金で答えを出せない問い」④「実験方法や調べる方法が見いだせない問い」を除外していき、残った問いがもしかしたら課題研究の問いになるかもしれないというものでした。つまり、

課題研究における良い「問い」とは、
1.「調べても答えが出ていない問い」
2.「1年間で答えが出せそうな問い」
3.「お金がかからない問い」
4.「答えるための方法が見える問い」である

ということを学びました。研究と聞くと難しそうなイメージをもってしまいがちですが、意外と身近な所に問いは存在し、何事も興味をもつことが大切であると教わりました。
また、「CiNii(サイニィ)」と「J-STAGE」を、先行研究を調べるツールとして紹介していただきました。自分が立てた「問い」について、「何が分かっていて、何が分かっていないのか」を把握するとともに、先行研究を批判的に読み解くことの大切さを教えていただきました。

生徒の感想

★グループの中でたくさんの問いが出ましたが、「調べても分からない」「1年間で答えが出せる」「1万円以内の資金で答えられる」「調べる方法が見いだせる」といった問いが良いということが分かりました。

★今まで課題研究とはどんなものなのか分からなかったのですが、今日の講義を聞いてイメージが湧きました。

★未知の問いについて研究できるということは、とても楽しそうだなと思いました。良い問いを見つけるために、何事にも「ホンマか?」と疑問をもって、今から考えていきたいです。

★この世には本当にたくさんの疑問があり、問いが無限に出てくるなと感じました。

★「まだ誰も解いたことのない問い」と聞くとなかなか思い浮かばないですが、身近な所に気を配ってみると、いろいろな問いが出てくると思いました。まずは、様々なことに興味をもって過ごしていきたいです。

★自分の興味のある分野の未知の問いについて、全力で答えを探究し、みんなを説得させていきたいです。

★これからの社会で求められる問題解決能力を、課題研究を通して鍛えていきたいと思いました。

               
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