「2030SDGs」カードゲーム体験 – 福井県立鯖江高等学校  

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2020.11.30

「2030SDGs」カードゲーム体験

さばえSDGs推進センターで、教員も探究!

11月25日(水)夜、今年9月めがね会館に開所した「さばえSDGs推進センター」で本校教員の9名が3時間におよぶSDGs勉強会をしました。「生徒とともに探究する先生方にSDGsついて、またその理念に賛同し取り組む鯖江市をはじめとしたさまざまな団体について知る機会を」と今回センターの方々が特別に学ぶ機会を提供してくださいました。コロナ感染拡大防止に配慮し、体験予定人数は大幅に縮小されましたが、「2030 SDGs」の公認ファシリテーター資格をもつ楳(うめ)原(はら)秀典さん(エコネットさばえ)を講師に迎え、鯖江市役所の方々と一緒に勉強しました。

アクションが世界を変える

「2030 SDGs」は、SDGsの17の目標を達成するために、現在から2030年までの道のりを体験するゲームです。与えられたお金と時間を使ってプロジェクトを行うことで、最終的にゴールを達成するというものです。さまざまな価値観や違う目標をもつ人がいる世界で、「自分たちのゴール」と「世界のゴール」を目指します。ホワイトボードには3色のマグネットが3つずつ貼り付けられ、そのときの世界の状況を表しています。青は経済、緑は環境、黄は社会を意味します。各プロジェクトは、実行できる世界の状況が決まっており、実行すると3色で表される世界の状況メーターも変化します。
前半は、自分のチームのゴールを達成するためにどのグループも必死な様子でした。ホワイトボードは青いマグネットがずらりと並び、環境や社会のマグネットが1つもない瞬間もありました。前半が終わった時点で、経済は良好だが、環境と社会は一層の努力を要するという状況でした。また、自分たちのゴールを達成できたチームは10チーム中7チームでした。
ファシリテーターの楳原さんから、私たちのプロジェクトによって作られた2025年の世界の状況について説明があり、後半が始まりました。最終的に私たちの作った2030年の世界はSDGs達成率100%の良好な世界にできたようです。しかし初めて会う方が多い状況だったら、こんなにスムーズにいかなかったかもしれません。

体験を通して感じたこと

ゲームの後は振り返りをしました。自分たちのゴールを達成した後ようやくまわり(環境や社会など)を見られるようになったという気づきや、世界状況の視覚化の大切さ、人との関わりでゴールを達成できたという感想が出されました。そして、楳原さんからゲームと現実社会のつながりや、SDGsが大切にしていること、環境活動についての話を聞きました。
このゲームに参加してSDGsの認識を深められただけでなく、新しい出会いもありました。未来に対し、多くの人間が真剣に社会問題に向き合おうとし、具体的な活動で少しずつ世界の何かを変えているということを学びました。今から私にできること・・・それを考えられた充実した3時間でした。さばえSDGs推進センターの方々、お声がけいただきありがとうございました。
めがね会館を出ると、美しい星空が見え、明日からもがんばろうと気持ちを新たにしました。

               
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