地域協働事業NEWS詳細
- 2021.03.19
前市長と語る会 ~鯖江市の魅力発見~
鯖江で学ぶことに誇りを
2月12日(金)7限目、1年生総合的な探究の時間に「前市長と語る会」を開きました。牧野百男氏は、昨年10月まで16年間鯖江市長として活躍され、現在は国連の友Asia‐Pacific特別顧問としてご活躍中です。今回、新年度から鯖江市をテーマとした探究活動に取り組む1年生に向けて鯖江市への理解を深めるきっかけにと、本校卒業生でもある牧野氏は市長時代に行った取組みなどを紹介してくださいました。コロナ感染防止に配慮し、視聴覚室には各クラスからの直接聴講希望者約30名が集まり、その他の生徒は教室でリモート視聴しました。
日本を面白くするイノベーティブシティ第4位のまち
牧野氏はまず、世界的経済誌「Forbes JAPAN」に掲載されたイノベーティブシティランキングを紹介し、鯖江市が全市町村1,718のうちの第4位であることを教えてくださいました。そして、鯖江の名産品や自然環境、産業について説明され、世界に誇れる技術力のあるまちだとおっしゃいました。また、学生連携、市民主役、IT・オープンデータの先進地としてのさまざまな取組みのなかで、とくにSDGs5番の『ジェンダー平等実現』に向けた市の取組みについて語っていただきました。
講演を聴いて、1組の山田煌桜さんは「ジェンダー平等で気をつけていたこと」について質問しました。牧野氏は、日本の昔の男社会で培ったものを払拭していくのは難しいとしながらも、「男女が互いに尊重し、互いに分かり合う大切さを、諦めずに少しずつ意識されていくよう進めていくこと」だとお話しされました。そして、ものづくりを支える女性の力をもっともっと生かし、「鯖江モデル」として国内外に発信していってほしいとのエールをいただきました。
生徒の感想
★鯖江市に住んでいるのに知らないことばかりでした。鯖江市は世界との関わりがとてもあり、いろいろなボランティアもあったので、参加してみたいと思いました。
★ジェンダー平等というのはとても難しいと思いますが、牧野さんの取組みで女性のチャンスが広がっていることを知りました。鯖江から全国へ活動を広めていけたらいいなと思いました。
★眼鏡産業が活発なことは知っていたけれど、漆器産業や繊維産業も盛んだとは知りませんでした。また、たくさんの人が楽しめる行事がありました。女性中心のまちづくりもすごいなと思いました。
地域との協働による高等学校教育改革推進事業 最終年度にむけて
放課後には教員対象にも同様に講演され、全日制・定時制の教員が約1時間聴講しました。その場では、学校再編によって鯖江市では唯一の高校になった母校鯖江高校で働く教員に向けて、「もっと地域を連携して元気な鯖江を発信していってほしい」という願いを語り、「探究科や専門コースができたことで注目・期待されている状況を卒業生として誇らしく思っている」と述べられました。
文部科学省による「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」の令和元年度指定校としての取組みもあと1年となりました。「オールSABAE」の構築のもと、持続可能な地域社会を形成する市民の育成に、新年度はコロナに負けずに、教職員一丸となってより一層進めていきたいと考えています。