民族楽器にチャレンジ at 鯖江高校 – 福井県立鯖江高等学校  

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2021.03.20

民族楽器にチャレンジ at 鯖江高校

やってみよう! 民族音楽

2月17日(水)3限目、選択音楽を受講する1年生が世界各地の民族楽器について学習しました。講師として、民族楽器収集家であり、「轟音」というアマチュア演奏集団の一員でもある森眞一郎さんをお招きしました。コロナ禍と大雪の影響もあり実施が危ぶまれましたが、昨年に引き続き、今年もご協力いただくことができました。

異文化理解と創作

まずは、20種類を超す楽器に触れた後、楽器紹介と音の出し方について説明を聞きました。その後、2グループに分かれてそれぞれ別の創作活動に挑戦しました。一つのグループは、「楽器でおしゃべりをしてみよう」と「祈りを表現してみよう」という課題に取り組みました。おしゃべりする際には、他民族が言葉を使用せずに意思伝達に用いる楽器(バードコール、トーキングドラム、エクタール、クィーカ、モーニップ)のみで自分の好きなものを伝え合おうとしました。また、祈りを表現する活動では、金属製の楽器(オーシャンハープ、クロティール、シンキングボウル、アンティックシンバル、がもも、カウベル、ハピドラム)の中から好きなものを選び、静寂な雰囲気を表そうとしました。

もう一つのグループは、「物語にBGMをつけよう」と「アンクロン合奏に挑戦してみよう」という課題に取り組みました。物語にBGMをつける活動では、日ごろあまり耳にすることのない音色を用いて、朗読にBGMを合わせました。この活動には、バードコール、カリンバ、サウンドホース、スプリングドラム、レインスティック、オーシャンドラム、ブルロアー、ウィンドバンドが用意されていました。アンクロン合奏では、インドネシアの民族楽器を使って「きらきら星」を演奏しました。

授業のまとめとして、森先生は次のような言葉を生徒たちに贈りました。 「世界には色んな楽器があることを知ってもらいたい。そして、ひとつのことができるようになるには、こつこつと練習する必要がある。これらのことを覚えておいてほしい。」

これまでに手にしたことのない多くの楽器に触れることができる興奮だけでなく、創作活動にも挑戦することができるとても楽しい雰囲気を感じる授業でした。

生徒の感想

森さんが持ってきてくださった楽器はどれも初めて見るもので、見たり触ったりするのがとても新鮮で楽しかったです。その中からお気に入りの楽器を見つけることができてよかったです。

教科書で見ていた楽器の他にも多くの種類の楽器があり、それらを見て触ってみることで、楽器を演奏することの難しさや楽しさを知ることができました。竹、木、鉄、水など身近にあるもので作られた楽器が多く、吹奏楽やオーケストラで使われているフルート、オーボエ、バイオリンなども元々は民族楽器のような感じだったのかなあと思いました。

楽器で意思疎通をしている民族の人はすごいと思いました。他にも民族楽器を調べてみたいなと思いました。

民族楽器は大きくて大胆な音が出るのだと思っていたので、やさしくてかわいらしい音を聴いたとき意外だなと思って面白かったです。ボウルをこすって音を出すシンキングボウルは、授業が終わってから挑戦しましたが、音を出すことができませんでした。森先生も5年かけて弾けるようになった楽器があるとお話しされていたので、根気強く練習することがとても大切だと思いました。

               
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