日本の伝統芸能“人形浄瑠璃”の魅力を探る~最終回~ – 福井県立鯖江高等学校  

お知らせ詳細

2021.10.04

日本の伝統芸能“人形浄瑠璃”の魅力を探る~最終回~

令和3年度 第10号

 令和3年9月27日(月)4限目,選択音楽を受講する3年生が,体験授業を行いました。鯖江人形浄瑠璃「近松座」の大橋國利さんをはじめ団員の皆さんをお招きし,今回が最終回となる人形浄瑠璃体験授業です。

 人形浄瑠璃にふれる授業は,1年生の時に動画を鑑賞し,2年生に入ってから体験を始める予定でした。しかし,新型コロナウイルスの影響で体験がなかなか始められず,今年の2月に初めて「近松座」の皆さんからご指導を仰ぐことができました。その後も体験の日程が延期になるなどしましたが,各々が少しずつ人形浄瑠璃についての学習を重ね,6月に2回目,そして今回最後の体験授業を行っていただくことができました。

人の感情・優しさ・思いやりを表現

 先ず,これまで練習してきた「傾城(けいせい)阿波(あわ)鳴門(なると) 巡礼歌(じゅんれいうた)(だん)」の,太夫・三味線・人形遣い,それぞれの復習をし,そして更に細かい部分にわたり丁寧に指導していただきました。

 人の感情,優しさ,思いやりを如何に表現するかを,講師の皆さんの優しさや思いやりを肌で感じながら,真剣にそして楽しく練習している生徒たちの姿が印象的でした。授業の最後には立派に生徒たちだけで演目を披露することができ,近松座の皆さんから

●覚えも早く素晴らしい。

●近いうちにまた一緒に練習をしたい。

●皆さんと競演するという夢が湧いた。

との講評をいただきました

 

生徒たちは,自分の表現に活かすことを体得し,今後の人生にひとつ「深み」が増すように感じました。他教科の授業でも,伝統工芸に触れることで,授業に活気がでるのではないかと思いました。

生徒の感想より

●人形の顔の動きや手の動きだけでなく,自分の表情も考えながらやると更に良いと思った。とても楽しかった。

●発表中も講師の皆さんが横の方で一緒に動きをしながら観ていてくださって,とても嬉しかった。

●最初は何をどうすれば良いか全く解らなかったが,自分の役割や,話の内容をしっかり理解し,どう工夫すれば良くなるかを考えて表現できるようになったと思う。とても貴重な経験となった。

●自分の表現力の幅が広がったと思う。今後の音楽活動などにも活かしていきたい。発表後には達成感があった。

R3地域協働ニュース第10号-PDF版

           
               
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