探究活動スタート!  ~仁愛大学との連携~ – 福井県立鯖江高等学校  

お知らせ詳細

2022.04.26

探究活動スタート!  ~仁愛大学との連携~

探究科2年生「探究」

令和4年度 地域協働ニュース 第1号

 新年度が始まり,今年度も仁愛大学と連携をさせていただき,本格的に探究活動がスタートしました。
 まず今年度の最初の活動として,4月21日(木)に昨年度に引き続き仁愛大学より西出和彦教授にお越しいただき,探究科 2年生に「理系分野の研究方法およびデータの扱い方について」というタイトルで特別講義をしていただきました。

研究とは「問い」に答えること

 これから本格的に探究活動を進めていくために,まずは研究の構造について,身近な例を挙げて分かりやすく説明をしてくれました。そして「調べ学習」と「探究活動」の違いにふれ,調べて終わりではなく,「探究活動」には明確な「問い」があり,証拠を集めて,論理的に答えを示して,相手を納得させる活動であると教えていただきました。そこで「問い」の重要性を説明するために,あまりにも大きく,自分の手に負えない「問い」を立てないようにして,自分にとって意義がある身近な「問い」を立てるようにするとよいと説明していただきました。

 研究の具体例を示すため,西出教授が研究されている「ホヤ」を例にとり,ホヤは脊椎動物に最も近い無脊椎動物で,人間を含めた動物のからだの構造が左右非対称であるのはなぜか,その原因を解明するためにホヤを使って研究していることを説明していただきました。今回は生きたホヤを持ってきていただき,生徒たちは興味津々でホヤに直接触ったり,まじまじと観察したりして,これまでほとんど知らなかったホヤに興味をもってその研究の説明を聞くことができました。

着眼点と数値化

 研究成果を発表して相手を納得させるためには,何に着眼するか,そしてデータをそろえて数値化し,それをグラフなどを利用して相関関係や推移,構成比などを視覚的に示すことが重要であることを示していただきました。また相手を納得させるには自分が納得する必要があり,自分の立てた「問い」に具体的に答えを導くことができるかをしっかり考えなければいけないと教えていただきました。
 後半はこの講義の内容を踏まえて,簡単な実践活動に取り組みました。今回の活動は,所属する部活動や成績を上げたい教科など共通のテーマを持った4名程度のグループを作り,それぞれの目標を達成するためには,何に着眼し,どのようなことをしていけばよいか,その具体的な活動計画を立てるというものでした。「100mを10秒台で走るには」や「球技大会のバレーボールで優勝するには」「英語の成績を上げるには」など,それぞれが身近な「問い」を考え,それを解決するための方法を検討し,それを実証するための活動計画を立てていました。
 最後に各班が発表し,西出先生にそれぞれについて評価をしていただきました。
 今後の本格的な探究活動のスタートにあたり,重要なことを教わり,体験することができました。

           
               
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