新聞記事の書き方を知ろう! – 福井県立鯖江高等学校  

お知らせ詳細

2022.07.15

新聞記事の書き方を知ろう!

福井新聞社記者による特別授業 ~普通科1年生~
地域協働ニュース第8号

 普通科1年生の総合的な探究の時間の活動として,2学期より新聞記事の作成に取り組んでいきます。その活動のスタートとして,7月14日(木)に福井新聞社の記者の方に新聞記事の書き方について,特別授業をしていただきました。講師として,福井新聞社よりみんなの新聞推進室長の菊野昭彦氏にお越しいただき,取材の仕方や記事の書き方について,専門的な立場から分かりやすく教えていただきました。

交流サイトと新聞記事の違いは?

 文章を書くという点では同じですが,「交流サイト」は自分の考えや思いをそのまま文章にしますが,「新聞記事」は他人から聞いた話を他人に伝えるために,情報を整頓して文章にするところが異なります。そのために,新聞記事は読む人の利便性を考えて,情報の質と量をコントロールする役目もはたしています。このことを意識して,新聞記事を作成するために,話を引き出す(対話による情報のインプット)と,文字で表現する(文字による情報のアウトプット)の方法について解説していただきました。

話を引き出す!

 取材をして効果的に話を引き出すためには,どうしたらいいか? 次の3つのテクニックを教えていただきました。
  1.あいづち → 相手が話しやすくなる
  2.うながし言葉 → 次の質問につながる
  3.問い直し → 聞き間違えやニュアンスの違いが明らかになる
 また,取材相手の話には偏向や思い込みがつきもので,人により感覚が異なります。大切な情報は「若い」や「近く」などの言葉の表現ではなく,「〇歳」や「〇km先」など,数字で確認するなどの問い直しが必要だと教えていただきました。

情報を過不足なくまとめる!

 記事を書く場合,取材した内容をそのまま文章にしても,内容が伝わりません。聞いた情報の中で,一番大事だと思ったことや,特徴的だと思ったことを中心にしてまとめるようにすると伝わりやすく,またその情報は過不足なくまとめることが大切だと,いくつかの例文を使って説明されました。

取材して,記事を書いてみよう!

 講義の後,二人一組になって互いに取材をし,記事にまとめる実習を行いました。与えられた3つのテーマから一つ選び,自分の感想や印象ではなく,取材して教えてもらった内容で記事を書くというもので,講義の知識をもとに,話を引き出そうと教えていただいたテクニックを意識して取材し,記事にまとめていました。完成した記事はお互いに見てもらって,合っているかどうかを確認しました。
 最後に菊野氏から,なかなか質問が続かず,掘り下げていくことは難しいが,話を引き出していくということが取材の基本であり,十分に話を引き出して,過不足なく記事にまとめることが大切だと強調されました。そして生徒たちに,今日の授業を今後の新聞記事作成の活動に活かしてほしいとエールを送っていただきました。

           
               
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