SDGsってなぁに? いま私たちにできること! – 福井県立鯖江高等学校  

お知らせ詳細

2023.05.01

SDGsってなぁに? いま私たちにできること!

さばえSDGs推進センター職員による特別講義
 ~普通科2年生・探究科1年生 総合的な探究の時間~
地域協働ニュース第3号

 4月26日(水),普通科2年生と探究科1年生の生徒を対象に,これから始まる本格的な探究活動に向けて,「SDGsってなぁに? いま私たちにできること!」というタイトルで,さばえSDGs推進センターの職員による特別講義を実施しました。今回は所長の関本光浩氏と,地域おこし協力隊の川口サマンサ氏にお越しいただき,SDGsとは何か,また鯖江市のSDGsの取組みについて説明していただきました。

SDGsは誰もが当事者!

 まず関本所長が,SDGsとは何かを具体的な事例を挙げながら説明していきました。SDGsとは「持続可能な開発目標」であり,すべての国,すべての人が行動に移さないとSDGsの目標は達成できないので,誰もが当事者であると協調されました。そしてSDGsの17の目標は「経済・社会・環境」や5つの「P」(People,Planet,Prosperity,Peace,Partnership)などの分類がありますが,どれもバランスよく発展させていこうというものです。日本人の私たちにとっては他人事のようである「貧困」問題も,「相対的貧困」は日本でも深刻な問題になっていることや,食べ残しなどによる「フードロス」の問題など,これらの問題はどれも私たちの日常生活に密接にかかわってくるものばかりです。私たち一人ひとりが将来を見据えて,これらの問題を「自分ごと」として捉えて,自ら行動することが大切だと説明されました。そして,この特別講義の内容をヒントにして,これからSDGsのことを勉強していってほしいと言われました。

鯖江市が取り組む「ジェンダー平等」

 次に川口サマンサ氏が,鯖江市のSDGsの取組みについて,説明しました。鯖江市は昔からメガネや繊維,漆器などの産業が盛んで,女性が活躍してきたまちであり,現在でもJK課をつくるなど,女性が活躍できるまちとなっており,鯖江市はSDGsの目標5「ジェンダー平等」を主軸として,それにかかわる様々なSDGsの活動を行っています。
 「ジェンダー平等」は世界中での課題であり,伝統的な社会構造,風習,教育の欠如など様々な原因でジェンダー平等を達成できた国はないのが現状です。そこでジェンダー平等とは「女性だけではなく,みんなのためのもの」「絶対的なものではなく,柔軟なもの」という考えを持って,国や地域,個人にあった「ジェンダー平等」の在り方を見つけてスタートするとよいと言われました。ジェンダー平等が進めば,様々な意見が反映され,ほかのものにもいい影響が与えられる。SDGsの目標は,すべて違うように見えて,実はすごくつながっているので,どれか一つの目標を切り口としてスタートすると,ほかの目標にもいい影響を与えるので,ジェンダー平等に限らず,どの目標からスタートしてもいいと生徒たちに伝えました。

「意識する」こと!

 最後にまとめとして,「1人の100歩より,100人の1歩」を例に,それぞれ趣味や得意分野が違うので,自分が興味のある目標を切り口に取り組んでいき,みんなが力を合わせて,できることからやっていくことが大切である。また,「意識する」ことからスタートし,
「意識する」→「知る」→「理解する」→「行動する」→「新しい日常になる」→「意識する」・・・・,
これを繰り返すことで目標が達成できるようになる。そのためには,自分の興味のあることに高くアンテナを張って,情報を収集し,視野を広げて,自分にできることを見つけるといいと教えていただきました。


           
               
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