新聞記事の書き方を知ろう! – 福井県立鯖江高等学校  

お知らせ詳細

2023.07.22

新聞記事の書き方を知ろう!

~福井新聞社記者による特別授業~
普通科1年生
地域協働ニュース第9号

 普通科1年生は総合的な探究の時間で,2学期から新聞づくりを通した個人探究活動を行っていきます。そのスタートとして,福井新聞社みんなの新聞推進室 室長 五十嵐靖尚様,同記者 後藤奈央様より,新聞記事の書き方についての特別授業を行っていただきました。前半は五十嵐様から「新聞記事の書き方」について,新聞の紙面の特徴,取材や原稿づくりのポイントについて,わかりやすく説明をしていただきました。後半は後藤様の説明を受けながら,ペアで実際にインタビューを行い,その内容を記事にするというワークショップを行いました。

新聞記事~何をどうやって伝えるのか~

 まず新聞記事とは,記事を通して「事実(出来事・内容)」と「思い(論表+解説)」を伝えるもので,テーマ「何を伝えたいのか」をはっきりさせることが重要であることを学びました。また,「よりよい記事にするための情報収集法」,「Why? How? を意識した思いを聞き出すインタビュー法」,「話を引き出すテクニック」や記事に説得力を持たせるために,「数字や観察から得られる具体的な表現を用いる方法」についても学びました。さらに,様々な記事のスタイルやグラフィックの必要性,ミスをしないための注意などについても, ご自身の経験を交えながらわかりやすくご説明いただきました。生徒達自身も,実際の新聞記事を使って見出しを考えたり,大事なことを前にもっていく構成やわかりやすい文章について考えたりして、記事づくりに対する理解を深めていました。

話を引き出すテクニック
1.あいづち・・・相手が話しやすく
2.うながす言葉・・・次の質問につながる
3.聞き直し・・・聞き間違いの防止
~取材(インタビュー)のポイントより~

取材にチャレンジ!

 ワークショップでは,隣の生徒とペアを組み,「A:中学校時代の一番の思い出 B:春夏秋冬で一番好きな季節は」という2つのテーマのうち一つを選び,互いにインタビューをし合いました。前半で伺った「インタビュー前に質問をしっかり考える」というお話のとおり,生徒たちは,真剣に質問を考えていました。その後互いにインタビューを行い,苦戦しながらも「固有名詞は間違えない」「5W1Hに気をつける」「事実を正しく伝える」「インタビューで相手の思いを引き出して記事にする」など、学んだことを自分の記事に織り込もうと,熱心に記事づくりに取り組んでいました。

生徒のコメントより

 終了後の生徒の感想には「見出しをつける難しさを知った。語数に制限があるので,何を一番言いたいのかよく考えた。」「決められた語数に合わせて文章を書いたり,見出しを考えたりするのがとても難しかった。」「質問をしっかり考えたので,相手からいろいろな話を聞くことができた。記事も頑張って書いてよいものになったと思う。」「読者を引きつける紙面や記事をつくるための工夫を知り,2学期の自分の新聞づくりに活かしたいと思った。」などの感想がありました。
五十嵐様の言葉にもあったとおり「事実を知り,世の中を考えるためのツールとしての新聞」づくりを通して,今後の個人探究が深まっていくことを期待します。


           
               
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