令和3年度 福井県立鯖江高等学校 学校見学会 一部地区 実施日変更のお知らせ

 本校の学校見学会を令和3年7月29日(木)・30日(金)に実施しますが、一部地区の実施日を変更させていただきました。ご理解ご了承のほど、よろしくお願い申し上げます。見学会へ参加を希望される中学生のみなさんは、7月8日(木)午後5時までに「中学生の皆さんへ」から申し込んでください。

環境活動家・露木志奈氏SDGs講演会

令和3年度 第5号

 令和3年6月18日(金)7限目,環境活動家・露木志奈氏に講師としてお越しいただき,2年生全クラスを対象に気候変動についての講演をしていただきました。

 露木さんは2001年横浜生まれ。15歳まで日本の公立学校に通い,英語が苦手ながら日本を飛び出し,高校3年間を「世界一エコな学校」と言われるインドネシアのバリ島にある「Green School」で過ごしました。ジャングルの中にある竹で出来た壁のない美しい校舎で,約500人の幼稚園から高校までの生徒が学びます。そこで過ごした日々が今の活動につながっているということでした。現在は慶應義塾大学環境情報学部を休学し,環境活動家として全国の中学校・高校を訪れ講演活動を行っています。

大人になるまで待たなくていい

 グリーンスクール在学時,妹が化粧品で肌荒れを起こしたことをきっかけに化粧品について調べ,日本には“無添加”などの言葉の定義がなく“ナチュラル”や“オーガニック”という言葉も100%安全ではないと気付いたそうです。また残虐な動物実験の実態などを知り,誰かの犠牲の上に立つ化粧品は使いたくないという思いから自分で化粧品づくりを始め「環境と肌に優しいコスメ」ブランドを立ち上げたそうです。

何かを始めるのに大人になるまで待たなくていい!露木さんの力強いメッセージを受け取りました。

地球の限界

 グリーンスクールの授業で,先進国のゴミが含まれる「ゴミの山」を訪れた時に,実際に見るゴミの山に「これではいけない,消費者が変わっていかなければ」と強く思った経験談を,生徒は頷きながら聞き入ってました。

 大きなスクリーンにClimate Clock(クライメイト・クロック)という,世界の平均気温上昇を1.5度未満に抑えられるまでのデッドラインを示す時計が映し出された時には,生徒各々が,自分たちはどうすれば良いのか?露木さんの言葉を受け止め,思考を巡らせている様子でした。デッドラインを超え北極・南極の氷が溶けていくと,海面上昇や生態系の破壊のほか,氷に閉じ込められていた未知のウィルスが出てくるという問題もあるそうです。洪水や干ばつ,森林火災などの災害に見舞われる可能性も高くなるということでした。

Our choices change Earth ~今日の選択が明日の世の中をつくる~

・パーム油は,チョコレートやスナック菓子,口紅や石鹸など,日常生活に多く使われているが,プランテーションを開発するために熱帯雨林を伐採し,生態系の破壊のほか大規模な森林火災を起こしている。

・世界で生産された洋服の約6割が廃棄されている。

・海に流れ込んだマイクロプラスチックを魚が食べ,その魚を人間が食べ健康被害が起きている。

 気候変動による様々な問題が,今まさに自分たちの目の前で起きていることを知り,聴講した全員が危機感を抱いたと思います。そして,私たち一人ひとりが意識改革をすることで未来を変えていける,私たちの選択が未来を変えるのだと,生徒たちは同世代の環境活動家・露木志奈氏の講演によって強く感じた様子でした。

生徒の感想

●健康にも良いビーガン食を,これから取っていけたら良いなと思った。

●たくさんの衝撃的な画像を見て,話しを聞いて,改めてこの問題は他人事ではないのだと痛感させられた。未来を守るために自分たちがすべきことがより明確になった。

●「大人になるまで待たなくていい」や「今日の選択が明日の世の中をつくる」という言葉が心に響いた。思いついたら直ぐに行動を起こす人は格好良いと思ったし,それはとても大切だと感じた。

●肉食は,乗り物の排気ガスよりも二酸化炭素を排出すると知り,意識を変えなければならないと思った。

人形浄瑠璃 学び披露へ

令和3年度 第4号

 令和3年6月7日(月)4限目,選択音楽を受講する3年生が,鯖江人形浄瑠璃「近松座」の大橋國利さんをはじめ団員の皆さんから人形の操り方や語り,三味線の演奏方法などを学びました。

 鯖江市ゆかりの近松門左衛門の人形浄瑠璃について学んできた成果として,11月の東海北陸音楽教育研究大会で人形浄瑠璃「傾城(けいせい)阿波(あわの)鳴門(なると) 巡礼歌(じゅんれいうた)(だん)」を披露します。

 阿波徳島の城主から勘当され,盗賊となった夫と大坂で暮らす妻。そこへ徳島に置いてきた娘が,巡礼の旅にやって来る・・という物語です。

人間の機微に触れる表現を

 上半身,右手,首振りの全体を主導する(おも)遣い,左手を操る左遣い,足を動かす足遣いの3人が意気を合わせて一体の人形を操ります。まるで生きているかのような人形の細やかな動作や表情,そして人間の機微に触れる表現など,細かい指導を丁寧に受けました。座るときの体の角度や仕草,大人と子どもの歩き方の違いをどのように表現するかなど,実際操ってみると少しの動かし方の違いで雰囲気が大きく変わる面白さなども感じている様子でした。

芸を極めるもの同士

 太夫役の3人の男子生徒は,床本(ゆかほん)という詞章本をもとに,登場人物のセリフから,情景や心理を表現する地の文までの全てを語ります。各々が旋律や強弱を床本に都度書き入れて,一つずつ確認をしながら練習しました。自分だけの床本が出来上がっていき,3人それぞれの持ち味を生かした喜怒哀楽を感じられる語りに仕上がってきました。

 緊張をするとリズムが速くなりがちになる,しかし大きい声を出す時にはやまびこを聞きゆっくりになる。そのためどうしても速くなったり遅くなったりしてしまう。その太夫のリズムを取る役割が三味線で,三味線は太夫にとって客観的スピードを計る助けとなるもの,ということでした。

 三味線担当の3人の女子生徒は,強めにはじくと芯のある音がでることなどを体感し,簡単なところは弦を見ずに弾くことができるようになりました。太夫の語りにタイミングを合わせ,三味線もまた物語を語り,授業時間の終盤には,太夫役と三味線担当の生徒たちだけで呼吸を合わせ,見事競演ができました。

生徒の感想より

〈三味線〉太夫の語りに合わせるところはリズムが決まってないので合わせるのが難しかった。リズムが速いところも弦を見ずに弾けるようにしたい。

〈太夫〉歌の部分と語りの部分の音程を取るのが難しかったけれど,あまり音程は気にしなくて良いと指導して頂いたので,大きな声で堂々と語れるようにしたい。

〈人形遣い〉小道具を実際に人形が持っているかのように見せるのが難しかった。ちゃんと話しを聞いているように見せるために,頭を傾けたりさせるのが難しかった。

東京2020オリンピック聖火リレーセレブレーション コカ・コーラステージに出演しました

 2021年5月29日西山公園にて開催された、東京2020オリンピック聖火リレーセレブレーション(各日最終聖火ランナーの到着時に、聖火の到着を祝うイベント)で、本校の吹奏楽部がコカ・コーラステージに出演しました。
 たくさんの声援の中で、パフォーマンスを披露しました。応援いただき、ありがとうございました!