鯖江市SDGs探究プロジェクト

~総合的な探究の時間~

令和3年度 第11号

 令和3年10月18日(月),普通科2年生が6人前後の課題探究34グループ・動画作成1グループに分かれ,鯖江市内で働く人々への取材を通して,持続可能な社会の実現に向けた鯖江市の課題を見つめ,高校生としてできることを考え実践していく探究活動を行いました。

 事前に鯖江市や企業の取り組みについて調べ,聞きたいことをグループでまとめ,来校いただいたりオンラインや各事業所・商工会議所で,各グループ25分間,事前にまとめた内容の他,話を聞きながらより掘り下げて知りたいと思ったことなどをインタビューしました。

インタビュアーの学び・気付き

 担当の方には一つ一つ丁寧に,実体験などを交えながら質問に答えていただき,生徒たちは生の声に興味深く楽しそうに聞き入り、良い刺激となっている様子でした。気さくに受け答えをしていただき,堅苦しくないながらも生徒の質問に熱心に答えていただき,終了予定時刻を過ぎても交流が続くグループもありました。

 また,生徒たちのインタビューに答えるだけでなく,生徒それぞれに考えさせて意見を述べさせるなど,生徒がその場で活動できるよう工夫していただいたり,質問につまった生徒には,逆に色々質問を投げかけていただいたり,皆さんに助けられながら,多くの学びの場となりました。

 鯖江の伝統産業・ 眼鏡製造業にインタビューしたグループは,原材料や細かな部品の製造・加工の過程,流通に関することや,今どういう商品が求められているかなど,丁寧に詳しく教えていただき,伝統を守りながら新しいことにチャレンジし続ける鯖江の企業努力などを知ることもでき,今地域に支えられている自分たちが,地域を支える立場になる未来図を創造し得る有意義な時間となりました。

 自分の知識や経験が豊かであれば,相手からより意味のある情報を引き出す質問ができるという気付きもあり,今学校で学んでいることを将来どのように活かしていくことができるか,改めて考えるきっかけにもなったと思います。

 そして,お忙しい中時間を割いてくださったことに対する感謝の気持ちや,関心や尊敬,信頼の念をもってインタビューさせてもらうことによって,より生きた情報,より深い情報を得ることができると手応えを感じていたようです。

伝統を重んじるグローバルな人材育成

 それぞれインタビューを終え教室に戻った生徒たちは,いただいた資料やインタビューメモを整理し,11月19日(金)の中間発表に向けてスライドや原稿の作成に取り組みました。自主性・協調性・主体性などが求められるグループワークに夢中に取り組み,グローバルな人材育成の観点からも大きな成果が期待される活動となりました。

こんにちは。クッキング部です🎑⑯🍎

こんにちは。クッキング部です。
学校祭も終わり 1,2年生の新たな体制で2学期からの部活動が始まりました。
第1回目は 9月8日(水)情報室にてメニュー決めです。
結果、今までのように旬の食材や福井県産食材を取り入れたものとなりました。

9.15 芋栗南瓜 秋の欲張りマフィン

秋といえば思い浮かぶのが、さつまいも・栗・かぼちゃ・・・。
しっとり、ホクホク、濃厚な食材を欲張って全部詰め込みました。生地はほぼかぼちゃでした(笑)


9.22 越のルビーのチキンパエリア

パエリアはサフランで風味付けしたスペインの米料理です。サフランがスーパーになかったため「素」を使ったのですが、よく見ると赤い糸状のめしべが入ってます。これによって鮮やかな黄色のサフランライスになりました。野菜、肉、魚介をふんだんに使った見た目にも華やかな料理です。
ムール貝は岩場で取れるので砂抜きの必要がありません。しかし、足糸があるので下処理として引き抜いて取り除きました。足糸とはその名のとおり岩場に張り付くために必要な糸状のものです。

9.29 キャラメルりんごプリン

秋から冬に旬をむかえるりんごのスイーツを作りました。
果皮がとても濃い紅色の「秋映」は、果汁が多く香りも豊かです。キャラメルりんごを作っているときは甘酸っぱい香がよく立ち、そのままスプーンで食べたいくらいでした。シナモンの香りとも相性抜群です。
次の部活動は、中間考査後の10月20日「さつまいもグラタン」です。

日本の伝統芸能“人形浄瑠璃”の魅力を探る~最終回~

令和3年度 第10号

 令和3年9月27日(月)4限目,選択音楽を受講する3年生が,体験授業を行いました。鯖江人形浄瑠璃「近松座」の大橋國利さんをはじめ団員の皆さんをお招きし,今回が最終回となる人形浄瑠璃体験授業です。

 人形浄瑠璃にふれる授業は,1年生の時に動画を鑑賞し,2年生に入ってから体験を始める予定でした。しかし,新型コロナウイルスの影響で体験がなかなか始められず,今年の2月に初めて「近松座」の皆さんからご指導を仰ぐことができました。その後も体験の日程が延期になるなどしましたが,各々が少しずつ人形浄瑠璃についての学習を重ね,6月に2回目,そして今回最後の体験授業を行っていただくことができました。

人の感情・優しさ・思いやりを表現

 先ず,これまで練習してきた「傾城(けいせい)阿波(あわ)鳴門(なると) 巡礼歌(じゅんれいうた)(だん)」の,太夫・三味線・人形遣い,それぞれの復習をし,そして更に細かい部分にわたり丁寧に指導していただきました。

 人の感情,優しさ,思いやりを如何に表現するかを,講師の皆さんの優しさや思いやりを肌で感じながら,真剣にそして楽しく練習している生徒たちの姿が印象的でした。授業の最後には立派に生徒たちだけで演目を披露することができ,近松座の皆さんから

●覚えも早く素晴らしい。

●近いうちにまた一緒に練習をしたい。

●皆さんと競演するという夢が湧いた。

との講評をいただきました

 

生徒たちは,自分の表現に活かすことを体得し,今後の人生にひとつ「深み」が増すように感じました。他教科の授業でも,伝統工芸に触れることで,授業に活気がでるのではないかと思いました。

生徒の感想より

●人形の顔の動きや手の動きだけでなく,自分の表情も考えながらやると更に良いと思った。とても楽しかった。

●発表中も講師の皆さんが横の方で一緒に動きをしながら観ていてくださって,とても嬉しかった。

●最初は何をどうすれば良いか全く解らなかったが,自分の役割や,話の内容をしっかり理解し,どう工夫すれば良くなるかを考えて表現できるようになったと思う。とても貴重な経験となった。

●自分の表現力の幅が広がったと思う。今後の音楽活動などにも活かしていきたい。発表後には達成感があった。

R3地域協働ニュース第10号-PDF版