「2030SDGs」カードゲーム体験

さばえSDGs推進センターで、教員も探究!

11月25日(水)夜、今年9月めがね会館に開所した「さばえSDGs推進センター」で本校教員の9名が3時間におよぶSDGs勉強会をしました。「生徒とともに探究する先生方にSDGsついて、またその理念に賛同し取り組む鯖江市をはじめとしたさまざまな団体について知る機会を」と今回センターの方々が特別に学ぶ機会を提供してくださいました。コロナ感染拡大防止に配慮し、体験予定人数は大幅に縮小されましたが、「2030 SDGs」の公認ファシリテーター資格をもつ楳(うめ)原(はら)秀典さん(エコネットさばえ)を講師に迎え、鯖江市役所の方々と一緒に勉強しました。

アクションが世界を変える

「2030 SDGs」は、SDGsの17の目標を達成するために、現在から2030年までの道のりを体験するゲームです。与えられたお金と時間を使ってプロジェクトを行うことで、最終的にゴールを達成するというものです。さまざまな価値観や違う目標をもつ人がいる世界で、「自分たちのゴール」と「世界のゴール」を目指します。ホワイトボードには3色のマグネットが3つずつ貼り付けられ、そのときの世界の状況を表しています。青は経済、緑は環境、黄は社会を意味します。各プロジェクトは、実行できる世界の状況が決まっており、実行すると3色で表される世界の状況メーターも変化します。
前半は、自分のチームのゴールを達成するためにどのグループも必死な様子でした。ホワイトボードは青いマグネットがずらりと並び、環境や社会のマグネットが1つもない瞬間もありました。前半が終わった時点で、経済は良好だが、環境と社会は一層の努力を要するという状況でした。また、自分たちのゴールを達成できたチームは10チーム中7チームでした。
ファシリテーターの楳原さんから、私たちのプロジェクトによって作られた2025年の世界の状況について説明があり、後半が始まりました。最終的に私たちの作った2030年の世界はSDGs達成率100%の良好な世界にできたようです。しかし初めて会う方が多い状況だったら、こんなにスムーズにいかなかったかもしれません。

体験を通して感じたこと

ゲームの後は振り返りをしました。自分たちのゴールを達成した後ようやくまわり(環境や社会など)を見られるようになったという気づきや、世界状況の視覚化の大切さ、人との関わりでゴールを達成できたという感想が出されました。そして、楳原さんからゲームと現実社会のつながりや、SDGsが大切にしていること、環境活動についての話を聞きました。
このゲームに参加してSDGsの認識を深められただけでなく、新しい出会いもありました。未来に対し、多くの人間が真剣に社会問題に向き合おうとし、具体的な活動で少しずつ世界の何かを変えているということを学びました。今から私にできること・・・それを考えられた充実した3時間でした。さばえSDGs推進センターの方々、お声がけいただきありがとうございました。
めがね会館を出ると、美しい星空が見え、明日からもがんばろうと気持ちを新たにしました。

1学年探究科 大学教授による特別講義

課題研究における良い「問い」とは? について学ぶ

11月20日(金)、探究科1年生を対象に、大学教授による特別講義を実施しました。仁愛大学の西出和彦教授に講師としてお越しいただき、2年次から取り組む課題研究を見据え、「課題研究における良い『問い』とは?」というテーマで講義をしていただきました。

そもそも研究とは?

はじめに、研究とは、「まだ誰も解いたことのない問いを立て、証拠を集め、論理を組み立てて、答えを示し、相手を説得させるプロセス」であるということを学びました。そして、誰も解いたことのない問いに挑戦するからこそ、「課題研究」は「調べ学習」とは異なるということでした。

良い「問い」とは?

4人グループに分かれ、「今、自分が知りたいこと」をできるだけたくさん疑問文で書き出し、それらが良い問いなのかを見極める活動を行いました。①「調べたら分かる問い」②「1年間で答えを出せない問い」③「1万円以内の資金で答えを出せない問い」④「実験方法や調べる方法が見いだせない問い」を除外していき、残った問いがもしかしたら課題研究の問いになるかもしれないというものでした。つまり、

課題研究における良い「問い」とは、
1.「調べても答えが出ていない問い」
2.「1年間で答えが出せそうな問い」
3.「お金がかからない問い」
4.「答えるための方法が見える問い」である

ということを学びました。研究と聞くと難しそうなイメージをもってしまいがちですが、意外と身近な所に問いは存在し、何事も興味をもつことが大切であると教わりました。
また、「CiNii(サイニィ)」と「J-STAGE」を、先行研究を調べるツールとして紹介していただきました。自分が立てた「問い」について、「何が分かっていて、何が分かっていないのか」を把握するとともに、先行研究を批判的に読み解くことの大切さを教えていただきました。

生徒の感想

★グループの中でたくさんの問いが出ましたが、「調べても分からない」「1年間で答えが出せる」「1万円以内の資金で答えられる」「調べる方法が見いだせる」といった問いが良いということが分かりました。

★今まで課題研究とはどんなものなのか分からなかったのですが、今日の講義を聞いてイメージが湧きました。

★未知の問いについて研究できるということは、とても楽しそうだなと思いました。良い問いを見つけるために、何事にも「ホンマか?」と疑問をもって、今から考えていきたいです。

★この世には本当にたくさんの疑問があり、問いが無限に出てくるなと感じました。

★「まだ誰も解いたことのない問い」と聞くとなかなか思い浮かばないですが、身近な所に気を配ってみると、いろいろな問いが出てくると思いました。まずは、様々なことに興味をもって過ごしていきたいです。

★自分の興味のある分野の未知の問いについて、全力で答えを探究し、みんなを説得させていきたいです。

★これからの社会で求められる問題解決能力を、課題研究を通して鍛えていきたいと思いました。

こんにちは。クッキング部です🍳⑪🍄

こんにちは。クッキング部です。小春日和が続いて11月とは思えぬぽかぽか陽気でしたが、どうやら週が変わるころ高い山では雪を降らせるほどの寒気がくるようです。いよいよ冬将軍の到来ですね。今回もこの時期ならではの食材を使って調理してみました。

【10.21 甘えびと白ネギのクリームパスタ】

9月から10月は甘えびが旬です。スーパーや魚屋さんでは福井県沖で捕れた甘えびがトレイにこんもり入って売られています。

丁寧にむいた殻はムダにせず、しっかり出汁を取りました。また、ソース作りでは甘えびのとろんとした食感を生かすため火を入れすぎないよう注意しました。

【10.28 かぼちゃプリン】

ハロウィンにちなみかぼちゃプリンを作りました。冷凍のかぼちゃを使うことによりかなり時間短縮になります。その分おいしさのポイントとなるカラメル作りに集中できました。煮詰め方が浅いとただ甘いだけ、煮詰めすぎると焦げて苦くなる、シンプルだけど難しいのがカラメルです。

【11.4 秋の炊き込みご飯と打ち豆汁】

秋鮭とむき栗の炊き込みご飯を作りました。味付けは塩昆布と炊き上がったご飯に混ぜ込んだバターのみ。塩昆布は出汁と具と両方使えて便利食材です。鮭と栗の味が際立ちました。打ち豆は福井の郷土料理食材です。給食によく出されます。大野の上庄里芋は煮崩れたり煮溶けたりせず汁物にはもってこいだと思います。ねっとり濃い味も特徴的。

【11.18 バスク風チーズ】

スペイン・バスク地方のベイクドチーズケーキです。クシャっとおおざっぱに敷いたオーブンシートと高温で焼き上げ焦げ目をつけるのが特徴です。オーブンシートを水で濡らすことで型に沿わせやすくなりました。こんな使い方は初めてです。

焼き上がってすぐはふわっふわ。ぶあついフレンチトーストのようです。しかし、一晩冷蔵庫で寝かすと生地がぐっと締まりもったりとした濃厚な味わいになり、1ホールで二通り楽しめました。

次回は期末考査後の12月2日【チョコトリュフ、燻製づくり】です。

2年生 SDGs課題解決探る

令和2年11月20日(金),2年生の総合的な探究の時間において,SDGsに関する研究成果を発表する授業が行われました。
コメンテーターとして鯖江市より齋藤邦彦氏,服部聡美氏,さばえSDGs推進センターより関本光浩氏,仲倉由紀氏,4名の方にお越しいただき指導・助言をいただきました。

世界の問題点を調査

各クラス5人前後のグループに分かれ,6,7月にはそれぞれのグループが世界で発生している問題点について調査しました。
教育や環境・貧困など,世界中の様々な現状を調べ,その中から各グループ一つの課題を選び,討論を重ね解決策を探ってきました。

各グループ研究成果を発表

途上国の飢餓問題について発表したグループは,日本にいても解決できる方法として募金やボランティア活動への参加,フードロスの削減を提案しました。
世界の医療格差について発表したグループは,途上国での医療人材育成の重要性を訴えました。
コメンテーターの先生方からは「勉強したことを周囲に広げ,自分でもやってみることが大事」など,多くのアドバイスをいただきました。

暮らしの中のSDGs

「電気をこまめに消す」「詰め替え可能なボトルやカップを使う」「身の回りで差別が起きたときには疑問を抱けるようにする」など,一人ひとりの日々の意識向上がSDGs17のゴールに向かっていることを探究の授業時間以外でも心に強く残り,世界の未来は自分たちが変えていく!生徒の新たな決意が各クラスから溢れ出ていたようです。

生徒の感想より

SDGsについて調べなかったら,世界の現状を知ることはできなかった。さらに深く調べ,何か自分でもできたらいいと思えた。

11/21~「高校生ボランティア・アワード2020 WEB大会」にJRC部が出場します

 新型コロナウィルス感染症の影響により、名古屋市で夏に開催予定であった同大会は、今年度はWEB大会の開催となりました。令和2年度は全国から124団体がエントリーしています。 今年度は一般の方も「高校生ボランティア・アワード2020」のホームページより、参加校の「活動報告ポスター」と「2分間の動画」を視聴できます。一般視聴者による投票もあります。ぜひ、全国の高校生のボランティア活動をご覧になり、「いいね!」と思う団体に投票をお願いします。鯖江高校JRC部も出場します。よろしくお願いします。

■11月21日(土)〜       ポスター・動画 公開スタート(投票は出来ません)

■12月1日(火)〜12月10日(木) WEB投票大会  ポスター・動画一般投票開始(一般投票期間・審査)        

地域協働ニュース第8号 夢を育て未来を築く教室(ふるさと先生)

地域課題の見つけ方と鯖江市の活性化について

11月10日(火),本校の探究科1年生を対象に,夢を育て未来を築く教室(ふるさと先生)を実施しました。伊藤忠商事株式会社の名誉理事である小林栄三先生(三方上中郡若狭町のご出身)に講師としてお越しいただき,「地域課題の見つけ方と鯖江市の活性化について」というテーマで講演をしていただきました。

講演

はじめに,「今回の講演を新しい気付きの機会として欲しい」という小林先生の「ふるさと先生」への思いを聞かせていただきました。そして,100年前の人類が想像した100年後の未来が現代で実現しているものが多く,夢をもつことの大切さを教えていただきました。過去25年を振り返ると,今後25年も世界は物凄い速さで変化していくことが予想され,人口減少やシンギュラリティ(※1)など、現状と近未来に目を向け,様々なことに対して好奇心と問題意識をもつことが大切であると学びました。また,物事は一人では解決できないため,鯖江市をより良くしていくためには,地域や仲間と協働して知恵を出し合い,鯖江市の良さをもっとPRしていく必要があると教わりました。最後に,探究科の生徒に向けてエールをいただきました。

質疑応答

講演後の質疑応答では、探究科の生徒から小林先生に質問をさせていただきました。それぞれの質問に対する回答とあわせ,「自分の強みと情熱をもち,人間力を高めていく」「地域課題を見つけるためには,鯖江市の良い点と悪い点の両方に目を向け,能動的に行動する」「学ぶスキルを上げるためには,まずは人の話を素直に聞いて受け入れる」などの助言をいただき,これからの社会で求められることは何か,そのために何を学んでいくべきかを一人ひとりが考えを深めました。

生徒の感想

★何事も体,頭,心の健康を大切にして,当たり前のことを当たり前にこなすことが大切だと分かりました。

★多様な価値観を理解することや,周囲の人々へ感謝するといった人間力を高めていきたいと思いました。

★鯖江市の活性化には能動的な対応が必要であり,長期的なプランを考えながら周囲と協働して取り組みたいと感じました。

★自分の強みを伸ばしながら、弱みは周囲と共に補っていきたいと思いました。

★成功の反対は「何もしないこと」という言葉が印象に残り,これからは失敗を恐れずに,色んなことに挑戦して経験を積んでいきたいです。

(※1)シンギュラリティ … 未来学上の概念であり,人工知能(AI)自身の「自己フィードバックで改良,高度化した技術や知能」が,「人類に代わって文明の進歩の主役」になる時点の事である。(Wikipedia)

夢を育て未来を築く教室(ふるさと先生)

地域課題の見つけ方と鯖江市の活性化について

11月10日(火)、本校の探究科1年生を対象に、夢を育て未来を築く教室(ふるさと先生)を実施しました。伊藤忠商事株式会社の名誉理事である小林栄三先生(三方上中郡若狭町のご出身)に講師としてお越しいただき、「地域課題の見つけ方と鯖江市の活性化について」というテーマで講演をしていただきました。

講演

はじめに、「今回の講演を新しい気付きの機会として欲しい」という小林先生の「ふるさと先生」への思いを聞かせていただきました。そして、100年前の人類が想像した100年後の未来が現代で実現しているものが多く、夢をもつことの大切さを教えていただきました。過去25年を振り返ると、今後25年も世界は物凄い速さで変化していくことが予想され、人口減少やシンギュラリティ(※1)など、現状と近未来に目を向け、様々なことに対して好奇心と問題意識をもつことが大切であると学びました。また、物事は一人では解決できないため、鯖江市をより良くしていくためには、地域や仲間と協働して知恵を出し合い、鯖江市の良さをもっとPRしていく必要があると教わりました。最後に、探究科の生徒に向けてエールをいただきました。

質疑応答

講演後の質疑応答では、探究科の生徒から小林先生に質問をさせていただきました。それぞれの質問に対する回答とあわせ、「自分の強みと情熱をもち、人間力を高めていく」「地域課題を見つけるためには、鯖江市の良い点と悪い点の両方に目を向け、能動的に行動する」「学ぶスキルを上げるためには、まずは人の話を素直に聞いて受け入れる」などの助言をいただき、これからの社会で求められることは何か、そのために何を学んでいくべきかを一人ひとりが考えを深めました。

生徒の感想

★何事も体、頭、心の健康を大切にして、当たり前のことを当たり前にこなすことが大切だと分かりました。

★多様な価値観を理解することや、周囲の人々へ感謝するといった人間力を高めていきたいと思いました。

★鯖江市の活性化には能動的な対応が必要であり、長期的なプランを考えながら周囲と協働して取り組みたいと感じました。

★自分の強みを伸ばしながら、弱みは周囲と共に補っていきたいと思いました。

★成功の反対は「何もしないこと」という言葉が印象に残り、これからは失敗を恐れずに、色んなことに挑戦して経験を積んでいきたいです。

(※1)シンギュラリティ … 未来学上の概念であり、人工知能(AI)自身の「自己フィードバックで改良、高度化した技術や知能」が、「人類に代わって文明の進歩の主役」になる時点の事である。(Wikipedia)

地域協働ニュース第7号 1学年普通科 福井新聞社記者による特別授業

伝えるための文章の書き方,インタビューの仕方を学ぶ

10月30日(金),本校第一体育館にて普通科1年生約220名を対象に,「福井新聞社記者による特別授業」を実施しました。「総合的な探究の時間」では,今後新聞記事づくりに取り組む計画をたてており,今回は福井新聞社より,薮内弘昌氏と徳島康彦氏をお招きし,読者に伝えるための効果的な文章の書き方や,インタビューの方法を直接学びました。

授業の主な内容

特別授業は,説明とワークショップを織り交ぜながら展開されました。まず,その日の福井新聞が生徒全員に1部ずつ配付され,思いのままにめくることから始まりました。情報を得る手段としての新聞の信頼度やその使命に関する話があり,その後,手元にある新聞を使いながら,新聞の効率的な読み方の説明がありました。新聞記事は「結論→概要→詳細」という構造をしているという指摘をふまえ,記事の特徴を学んだ後,最初のワークショップ「桃太郎の昔話を新聞記事ふうにまとめよう」に取り組みました。この活動のポイントは,5W1Hを意識して書くことです。すべての観点を確認することはできても,新聞記事ふうに,見出し,リード(前文)をつけることになかなか苦労していたようでした。中にはマンガ風にまとめるようなユニークな記事を作った生徒もいました。

次は,取材の際のポイントについて学びました。特に,5W1Hを具体的に聞き出す必要性について強調されていました。そして,2回目のワークショップ「突撃、隣の晩ご飯!」に挑戦しました。取材のポイントに基づきながら隣同士で3分間ずつ取材し合い,その取材メモをもとに10分間で記事を書きました。取材内容が身近なことなのでお互いに楽しそうに情報提供をしていましたが,制限時間内に記事を書きあげることは難しかったようです。ワークショップの途中に,講師の方から助言をいただきながら取り組んでいる様子が印象的でした。

生徒の感想

★新聞には様々な工夫がされていることに驚きました。自分で実際に記事作りをやってみると結構難しくて,これを毎日やっている新聞編集の人たちはすごいと思いました。

★桃太郎の昔話を新聞記事のようにまとめるのは思っていたより難しかったです。ストーリーは知っているけれど,いざ新聞記事風にすると全然書けませんでした。

★隣の人に昨日の夜ご飯について質問するときに,「5W1H」を意識して取材することができてよかったと思う。食べた感想やどんな状況で何をたべたのかに関してしっかりメモを取ることができた。相手に”Yes“,”No”だけで答えられるような質問を避けることができた。

地域協働ニュース第6号 ふるさと福井の未来を一緒に考えよう

理想の福井県の将来像を目指し,自分にできることを考える

10月30日(金),本校の探究科1年生を対象に,福井県出前講座を実施しました。未来戦略課より岩井さんと伊藤さんが来校され,福井県長期ビジョンについての話と理想の福井を実現していくためのワークショップをしてくださいました。探究科の生徒は,20年後の福井県がどうなると予想されているかを学ぶとともに,これから自分ができることは何かをグループで考える活動を行いました。

「福井県長期ビジョン」を知る

「20年後の福井県はどうなっていると思いますか?」 講座の前半は,20年後に福井県の人口はどうなるのかという試算データを見て,人口減少の構造について学びました。また,医療の充実によって長寿化がさらに進むため,人生100年のライフデザインが必要であるということでした。そして,2040年に福井県が目指す姿をまとめた「福井県長期ビジョン」と,具体的な政策・施策について説明を聞きました。岩井さんの,「1000年を超える歴史と文化を誇りに思い,新幹線開通や技術の状況変化をどう生かしていくか。プロジェクトはすでに始まっているし,20年後30代になっている皆さんがどうしたいと考え,どう行動するかにかかっている」という言葉が印象的でした。

ワークショップ

講座の後半は,ワークショップを行いました。一人一人が「福井県の課題」「理想の福井県」「自分ができること」を付箋に書き出し,グループで協力して意見をまとめ,模造紙に構造化して発表しました。グループ発表の中には「開発ばかりに目を向けず,今ある福井の良さを生かし継承していくことも重要だ」という意見が出ました。伊藤さんからは「福井県の課題を考えた時にだれにとっての課題かを意識することで,理想の福井県像や実現にむけての取組みも変わる」という助言をいただきました。今回の講座を受講して,今後課題研究テーマを設定する上で,大変重要な視点を得ることができました。

【生徒の感想より】

★福井県の実態や今取り組もうとしていることを知ることができた。自分が知らないところで福井がハイテクになっていたことや人口減少の深刻さを知り,とても勉強になった。

★福井は目立たない,地味,人口も減少している,そんなイメージをもっていました。けれど,今日の話を聞いてガラッと変わりました。魅力ある県にしようと2040年に向けての大きな長期ビジョンを立て,新幹線開通をチャンスにさまざまなプランやイベントをたくさんの人が協力して行っていることに驚きました。

★これから自分たちが住みやすい県にしていくために,今何ができるかを考えることができました。身近すぎて気づかなかったことに気づく,いい機会となりました。

★グループで考えた理想の福井の中に“自然”というキーワードがあったので,いつまでも環境のよい福井であるために,私はゴミ拾いなどのボランティアに参加していきたいと思いました。