地域協働ニュース第11号 「2030 SDGs」カードゲーム体験

さばえSDGs推進センターで,教員も探究!

 令和2年11月25日(水)夜,今年9月めがね会館に開所した「さばえSDGs推進センター」で本校教員が3時間におよぶSDGs勉強会を行いました。

「2030 SDGs」の公認ファシリテーター資格をもつエコネットさばえの楳原(うめはら)秀典さんを講師に迎え,鯖江市役所の方々と一緒に勉強しました。

「2030 SDGs」は,SDGsの17の目標を達成するために,現在から2030年までの道のりを体験するゲームです。与えられたお金と時間を使ってプロジェクトを行うことで,最終的にゴールを達成するというものです。

アクションが世界を変える

 前半が終わった2025年時点で自分たちのゴールを達成できたのは10チーム中7チームでした。 楳原さんから,私たちのプロジェクトによって作られた2025年の世界の状況について説明があり,後半が始まりました。最終的に私たちの作った2030年の世界はSDGs達成率100%の良好な世界にできたようです。

体験を通して感じたこと

 自分たちのゴールを達成した後ようやくまわり(環境や社会など)を見られるようになったという気づきや,世界状況の視覚化の大切さ,人との関わりでゴールを達成できたという感想が出されました。 そして,楳原さんからゲームと現実社会のつながりや,SDGsが大切にしていること,環境活動についての話を聞きました。

 めがね会館を出ると,美しい星空が見え,明日からもがんばろうと気持ちを新たにしました。 

令和2年度全国高等学校駅伝競走大会出場 鯖江市長表敬訪問

 令和2年11月11日(水)に鯖江市長を表敬訪問致しました。本番に向けて佐々木鯖江市長から激励のお言葉を頂きました。引き続き、令和2年12月20日(日)出走に向けた準備に励みます。

≪女子駅伝チーム 鯖江市長表敬≫

令和2年度 女子第32回全国高等学校駅伝競走大会

たけびしスタジアム京都(京都市西京極総合運動公園陸上競技場)

女子21.0975km 5区間

令和2年12月20日(日)10時20分発走

地域協働ニュース第10号 2年生 SDGs課題解決探る

 令和2年11月20日(金),2年生の総合的な探究の時間において,SDGsに関する研究成果を発表する授業が行われました。

 コメンテーターとして鯖江市より齋藤邦彦氏,服部聡美氏,さばえSDGs推進センターより関本光浩氏,仲倉由紀氏,4名の方にお越しいただき指導・助言をいただきました。

世界の問題点を調査

 各クラス5人前後のグループに分かれ,6,7月にはそれぞれのグループが世界で発生している問題点について調査しました 。

 教育や環境・貧困など,世界中の様々な現状を調べ,その中から各グループ一つの課題を選び,討論を重ね解決策を探ってきました。

各グループ研究成果を発表

 途上国の飢餓問題について発表したグループは,日本にいても解決できる方法として募金やボランティア活動への参加,フードロスの削減を提案しました 。

 世界の医療格差について発表したグループは,途上国での医療人材育成の重要性を訴えました。

 コメンテーターの先生方からは「勉強したことを周囲に広げ,自分でもやってみることが大事」など,多くのアドバイスをいただきました。

暮らしの中のSDGs

 「電気をこまめに消す」「詰め替え可能なボトルやカップを使う」「身の回りで差別が起きたときには疑問を抱けるようにする」など,一人ひとりの日々の意識向上がSDGs17のゴールに向かっていることを探究の授業時間以外でも心に強く残り,世界の未来は自分たちが変えていく!生徒の新たな決意が各クラスから溢れ出ていたようです。

生徒の感想より

★ SDGsについて調べなかったら,世界の現状を知ることはできなかった。さらに深く調べ,何か自分でもできたらいいと思えた 。

地域協働ニュース第9号 1学年探究科 大学教授による特別講義

課題研究における良い「問い」とは?について学ぶ

 11月20日(金),探究科1年生を対象に,大学教授による特別講義を実施しました。仁愛大学の西出和彦教授に講師としてお越しいただき,2年次から取り組む課題研究を見据え,「課題研究における良い『問い』とは?」というテーマで講義をしていただきました。

そもそも研究とは?

 はじめに,研究とは,「まだ誰も解いたことのない問いを立て,証拠を集め,論理を組み立てて,答えを示し,相手を説得させるプロセス」であるということを学びました。そして,誰も解いたことのない問いに挑戦するからこそ,「課題研究」は「調べ学習」とは異なるということでした。

良い「問い」とは?

 4人グループに分かれ,「今,自分が知りたいこと」をできるだけたくさん疑問文で書き出し,それらが良い問いなのかを見極める活動を行いました。①「調べたら分かる問い」②「1年間で答えを出せない問い」③「1万円以内の資金で答えを出せない問い」④「実験方法や調べる方法が見いだせない問い」を除外していき,残った問いがもしかしたら課題研究の問いになるかもしれないというものでした。つまり,

課題研究における良い「問い」とは,

①「調べても答えが出ていない問い」

②「1年間で答えが出せそうな問い」

③「お金がかからない問い」

④「答えるための方法が見える問い」

であるということを学びました。研究と聞くと難しそうなイメージをもってしまいがちですが,意外と身近な所に問いは存在し,何事も興味をもつことが大切であると教わりました 。

 また,「CiNii(サイニィ)」と「J-STAGE」を,先行研究を調べるツールとして紹介していただきました。自分が立てた「問い」について,「何が分かっていて,何が分かっていないのか」を把握するとともに,先行研究を批判的に読み解くことの大切さを教えていただきました。

生徒の感想

★グループの中でたくさんの問いが出ましたが,「調べても分からない」「1年間で答えが出せる」「1万円以内の資金で答えられる」「調べる方法が見いだせる」といった問いが良いということが分かりました。

★今まで課題研究とはどんなものなのか分からなかったのですが,今日の講義を聞いてイメージが湧きました。

★未知の問いについて研究できるということは,とても楽しそうだなと思いました。良い問いを見つけるために,何事にも「ホンマか?」と疑問をもって,今から考えていきたいです。

★この世には本当にたくさんの疑問があり,問いが無限に出てくるなと感じました。

★「まだ誰も解いたことのない問い」と聞くとなかなか思い浮かばないですが,身近な所に気を配ってみると,いろいろな問いが出てくると思いました。まずは,様々なことに興味をもって過ごしていきたいです。

★自分の興味のある分野の未知の問いについて,全力で答えを探究し,みんなを説得させていきたいです。

★これからの社会で求められる問題解決能力を,課題研究を通して鍛えていきたいと思いました。